花陰-堕ちた蜜華- のバックアップ(No.1)


花陰-堕ちた蜜華- 

感想

  • 前作『花町物語』より七年後―――明示十九年、秋。主人公の桐島伊織は、花町でも評判の「華菱」に陰間として身を置いていた。元は士族の出身だが父親の代で多額の借金を負い、母を守るため陰間となる道を選ぶ。客に対しても無愛想な伊織に「華菱」の主人、東條巽は手を焼いていた。いくら堕ちても誇りだけは失わない……そう、強い信念を持っている伊織。そんなある日、伊織は見世先に現れた一人の学生に視線を奪われる。その先にいたのは、以前まで恋仲であった相手だった。二人の視線が絡み合い、伊織は動揺し心揺さぶられる。この再会をきっかけに廻りはじめる悲しい運命――。陰間茶屋「華菱」へと集まる様々な男たちと出会い、伊織は何を思いどんな道を選ぶのか……。
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