間の楔 Ⅰ ~DESTINY~ のバックアップ(No.10)


間の楔 Ⅰ ~DESTINY~

感想

  • 巨大コンピューター・ユピテルが支配する電脳都市タナグラのエリート人工体”ブロンディー”イアソン。そして、歓楽都市ミダスの最下層にいる”スラムの雑種”リキ、彼ら二人が偶然に出会う。そして、権力に跪くことも媚びることを知らないリキにイアソンは興味を覚えるのであった。
  • BL小説の金字塔「間の楔」が、著者自らの監修・製作であらたにドラマCD化。実力派声優を配し、重厚な音楽と共にあの世界観と究極の愛をハイクオリティに再現。吉原理恵子書き下ろしのシナリオを小冊子に全収録。
  • リメイク物。うーん。キャストが代わるとこうも印象が替わる物か、脚本家が同じとは思えない程だ。前作のイメージが有る人は別物と割り切って聞くべし。どちらが好みかは其々だろうが、OVA辺りとも聞き比べてみるのも一興。出会い再会までを2枚組みの尺で。濡れ場は連れ込み宿の調教場面が其のまま。SF、差別階級、男前受け、独特の「くされ縁」的言い回しが苦手人は注意。フリト有りません。
  • カッツェが、カッツェのほうがイアソンに聞こえてしまう…。元祖を気に入っているとかなりきびしいかもしれない(良い悪いではなく。設計図は同じでも世界構築の素材が石と木くらい違うので)。別物として割り切るも、同じセリフが出てくるので感覚上の違和感がつきまとう。そして声のイメージとは恐ろしいとつくづく思ったのがラウール。新宿区棚倉町をしきる893の若頭に、…聞こえてしまうのであった。が、しかし、一枚の作品として軽く平均を上回る重厚さとドラマチック性は当然ながら健在なので、じっくりと濃密な長編ドラマを期待する向きには最適かと。たぶん期待は裏切られることは無いはず。元祖を知らない人で、気にはなっていても比較からの賛否や長さで聞くのを躊躇っていたらかなり勿体無いので、まずは聞くことをお勧めしたい。 -- 2009-01-19 (月) 09:41:48
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