おまえは、愛を食う獣。 のバックアップ(No.6)


おまえは、愛を食う獣。

感想

  • その獣を見た瞬間、小田切優哉は「これは俺のものだ」と直感した。あれから6年。21歳になった響は、関東一帯に数十の傘下を持つ一ノ瀬組の次期組長となる男に成長した。身体だけのドライな関係を続けてきた二人を取り巻く環境は、響の襲名披露を前に、厳しいものへと転じていた。反対派の襲撃が増え、それにともない響は生来の激しい気性を抑えることができず、ことあるごとに優哉のもとへ駆け込む状態に……。――そろそろ潮時か……。室生からの忠告に揺れ動いてゆく優哉の心。すでに彗という弱点を抱えている響に、新たな弱点があってはならない。人はいつまでも同じ場所に留まってはいられない――。長すぎた関係に、終止符を打つ決意をする優哉。だが、優哉の態度の変化を目の当たりにした響は―――!!
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